お子さんに勉強のやる気がなくて、困っているというお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。
- 「宿題をなかなか始めない。」
- 「通信教材が溜まっていく。」
塾に相談にいらっしゃる保護者の方からもそのような声をよく聞きます。
もし、お子さんが自分から進んで勉強をしてくれるようになったらどうでしょうか。きっと家での喧嘩も減り、気分も良いでしょう。今回は、ガッカン流の「やる気を高める方法」を数回に渡ってお伝えします。家でできるように多少変えておりますので、是非試してみてください。
「やる気」ではなく「やる習慣」
「やる気を高めたい」と感じている保護者のみなさまに知っていただきたいのは、必ずしも「やる気」を上げる必要はないということです。モチベーションコントロールを行って、「よし、やるぞ!!」という燃えるような「やる気スイッチ」を入れたとしても一時的なものであり、それが消えてしまうと一気に勉強をしなくなります。それでは、まったく意味がありません。大事なのは「やる気」ではなく、「やる習慣」でしょう。
そこで、ガッカンでは「やる気を上げる」という意識よりも「やるべきことをできるようにする」という意識で教育アプローチを行います。
その1:行動力を高めるアプローチ
1.紙に面倒な勉強内容を書く
例えば、「漢字ドリルの宿題のやる気がない」のであれば、紙の上側に【漢字ドリルの宿題】と書きます。もちろん【学校の宿題】というざっくりとした書き方でも構いませんが具体的であるほど、効果が出るのは早いです。
2.勉強内容を終わらせるまでに行う行動を書き出す
【漢字ドリルの宿題】では、例えば以下のようになります。
「ランドセルから連絡帳を取り出す」
「ランドセルから漢字ドリルを取り出す」
「ランドセルから筆箱を取り出す」
「連絡帳の今日の部分を見る」
「漢字ドリルの宿題のページを確認する」
「漢字ドリルのページを開く」
「覚える漢字を確認する」
「漢字をなぞる」
・・・
このように細かく書いていきます。書き方は自由なので正解不正解はありません。
ただし、「できるだけ細かく書く」「順番に書く」という2点の意識は持ってください。
3.書いた紙を見やすいところに貼る
書いた紙は、テレビの上、カレンダーの側、冷蔵庫など目に見えるところに貼りつけます。一日に何度も目に入るように環境を作ってあげてください。これによって行動手順を記憶しやすくなります。
4.以上を毎週1回行う
勉強のやる気のない子の共通点は勉強の手順が頭に入っていないことです。このアプローチは、その手順を記憶することで行動力を高め、勉強に向かえるようにするというアプローチです。
なので、すぐに効果の出ないこどももいます。その場合、一回やって終わりではなく、繰り返すことが大切になります。
以下は、「計算ドリル」のやる気がない場合の例です。
まとめ
「やる気」というのは気持ちの問題と思われている節がありますが、実際に「やる気がない」と評価されているこどもには共通点があり、
それは「行うべき行動の手順が頭に入っていない」ということです。
今回は、そのようなこどもに「勉強の手順」を知ってもらうためのアプローチを紹介しました。
次回は「習慣づけ」のアプローチでやる気を高める方法を紹介します。
いかがでしたか、シェア・コメントも待っています。
これからもよろしくお願いします。
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