「子どもの勉強のやる気を高める方法 その1」の続きとなります。
そちらも合わせてご覧ください。
前回は「行動力を高める」アプローチを紹介しました。今回は「勉強をする習慣を作る」アプローチを紹介します。
その2:習慣を作るアプローチ
1.いつ勉強するのかを決める
習慣の作り方で大切なのは身体に覚えさせるということです。
「寝る前の歯磨き」
「朝起きてすぐの洗顔」
「帰宅直後の手洗い」
のように何かの行動とセットにすることで習慣は身につけやすくなります。
そこで、
「○○の後」もしくは「○○の前」というように勉強するタイミングを決めてください。
どちらかというと「○○の後」の方がおすすめです。
決めたら、その内容を紙に書きます。
2.練習する
そして、書いただけで終わりにしてはいけません。大事なのは「身体に覚えさせること」です。実際に身体を動かして練習します。
つまり、
「夕飯の後」に勉強すると決めたのであれば、以下のように練習します。
1.実際に食器を出して「ごちそうさまでした」と言う。
2.食器を下げる。
3.ランドセルから勉強道具を出す。(ランドセルでなくても良い)
新しい習慣が身につかないのは、このように習慣をつけるための練習をしないからです。1~3を実際に10回ほど繰り返します。
無駄なように思われる方もいるようですが、騙されたと思ってやってみてください。
考えて行動しているうちは習慣になりません。
考えることなく、「食器を下げる」という行動と「勉強道具を出す」という行動を連結させるのです。
3.毎日練習を繰り返す
最初のうちは、身体はなかなか覚えてくれません。夕飯の後に勉強をしないで遊んでしまうこともあるでしょう。
その場合、繰り返し練習をしてください。
夕飯が終わった場面に戻って、「ごちそうさまでした」から勉強に入るまでの行動を連続して行います。
どんなに時間がかかっても1ヶ月あれば、習慣になります。
できるだけ早く習慣にしてあげて、お子さんが楽に勉強できるようにしてあげてください。
(注意)お子さんが乗り気でない場合
このトレーニングを行うとき、無理やりやらされると効果が半減します。トレーニングをお子さん自身に「やってもいい」と思わせてから始めてください。
「家で宿題をやるのは面倒だよね。面倒くささがなくなる練習があるみたいなんだけど、一緒にやってくれない?」
などと、提案します。
もし、お子さんが乗り気でなかったら出直してください。その場合、「そうか、じゃあ、仕方ないね。でも、私はすごくやってほしいから、またお願いするね。やってもいいと思ったらよろしく。」などと「やってほしい」という気持ちを伝えるようにします。日を改めてお願いしてください。近いうちに、やってくれる日が来ます。
まとめ
「やる気」というのは性格の問題と思われている方がいらっしゃいますが、「やる気がない」子は勉強の心理的ハードルが高くなっているのが原因です。
今回と前回で、そのようなこどもの心理的ハードルを下げるアプローチを紹介しました。
是非、ご自宅でも試して、歯磨きをするように勉強できるこどもに育ててあげてください。
いかがでしたか、シェア・コメントも待っています。
これからもよろしくお願いします。
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