「うちの子は家で全然勉強しないのよ」
そのような悩みを抱えるお母さん・お父さんは多いようです。
どのようにしたら、子どもが自ら進んで勉強してくれるのでしょうか。
今日は、「家庭塾」と名付けて、家の中での勉強タイムの重要性と進め方の紹介をします。
家で勉強できないのはなぜ
そもそも、家で勉強できる子がいる一方で、なぜ家で勉強ができない子がいるのでしょうか。
「やる気がないから」
「向いていないから」
「勉強が嫌いだから」
全て間違いです。これらは、勉強をしていない子どもに対して、親や周りの大人もしくはその子自身が抱く「評価」にすぎません。勉強ができないその理由は頭の中にあります。
行動の原則:「きっかけ → イメージ → 行動」
どんな人間でも行動の前には、「きっかけ」と「イメージ」があります。具体的に見ていきましょう。
【ゴミ出しをする場合の例】
<きっかけ>
「ゴミが溜まっていることに気が付く」・「今日がゴミの日だと気が付く」など
<イメージ>
「ゴミ出しまでの細かい手順を瞬時にイメージする(「ゴミを袋に入れる」・「袋をしばる」・「家の外に出る」など)」
*このイメージが鮮明にできないと「面倒くさい」という感情が生まれます。習慣になっている行動が面倒でないのは、頭が行動のイメージを鮮明に描けるからです。
<行動>
「イメージした内容を実際に行う」
どんな行動でも頭の中でイメージ化されるところから始まります。
そして、そのイメージ化の前に何かしらの「きっかけ」があるはずです。
これは子どもの勉強でも同じことが言えます。家で勉強をしない子は、以下の2つのうち最低1つが当てはまります。
・勉強を意識する「きっかけ」がない
*お母さんの「勉強しなさい」が「きっかけ」になると、その後のイメージ化が上手くできずに「面倒くさい」という感情が芽生えます。そうなると、「勉強=嫌い」という評価がその子の中に生まれてしまうので、要注意です。
・「勉強する」という行動を鮮明にイメージ化できない
そこで、この2つを解消する必要があります。この2つを同時に解消できるのが「家庭塾」です。
「家庭塾」のすすめ
「家庭塾」といってもお母さん・お父さんがお子さんに何かを教える必要はありません。一緒に過ごすだけです。では具体的なやり方を見ていきましょう。
いつ誰が参加するかを決める
<いつ>
土曜日と日曜日にお母さんが夕食を作り始めたら
<誰>
お父さん・子ども2人
<いつ>
毎日、夕食の後片付けが済んだら
<誰>
お母さん・子ども1人
など、どんなものでも構いませんのでルールを仮に作ります。
必要物を用意して一緒に「勉強する」
ルールで決めた時になったら、大人も紙やノートと筆記用具を用意します。
本を読んで大事なことを書き出すのでも良いですし、日記をつけるでも良いです。
とにかく子どもと同じような動きになるものを用意してください。
そして、一緒に「勉強する」のです。大人は「勉強しているように見えること」をするわけですね。
これをできる限り続けてみてください。
まとめ
家で勉強できない子どもを勉強させるには、その子の中に「きっかけ」と「行動のイメージ」を作ってあげる必要があります。
そのために有効なのが「家庭塾」です。
周りの大人が、決まったタイミングで一緒に勉強してあげることで子どもは「きっかけ」と「イメージ」を頭の中に作ることができます。
大人からしたら「面倒」かもしれませんが、残念ながら「きっかけ」と「イメージ」が子どもの中に作られない限り、自ら進んで勉強することはありません。
家庭教師を利用するのも一つの手ですが、勉強できないお子さんにはこういった訓練が必要不可欠になります。
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